英語カルタ

英語カルタのコンセプト

幼児教育期の子供が「りんごのカード」を親に見せられて、こう発声するシーンを、あなたも見たことがあるでしょう。（クリック↓）

“Apple."
“This is an apple."

このような教育を受けた幼児は、appleをappleとして認識することができます。そこには「りんご → apple」のような翻訳が入り込む余地はありません。こうして育ったのが英語を母国語とするネイティブ・スピーカーです。

であるならば、日本人の大人も子供もこのような「英語教育用カード」を積極的に活用することが理に適っています。ところが、そのような商品は一般マーケットには見当たりません。その最大の原因は、イラストで表現できることに限界があることなのかもしれません。実際のところ、複雑な文章をカードで表現することは困難です。

ただ疑問詞に関しては、この「英語教育用カード」の発想が使えそうだ、そう思ったのです。なぜなら、疑問詞の文章はたいてい短く、描写的で特徴的な内容が多いからです。それでいてそれらは応用が効きやすく、日常会話で必須の表現。だからこそ、言葉を発する際に迷いがあってはなりません。暗記に100%が求められます。そのような内容だからこそ、わざわざカードを作って覚えるだけの価値が生まれます。

カードを作る上では、収録する英文も重要となってきます。実際にネイティブが使っている生きた英語の方が暗記のモチベーションが高まります。ただし、収録量が多過ぎると挫折する原因となります。だから、網羅的に多くを収録することはしていません。使える実践英語に絞っています。

そのようなコンセプトのもと生まれたのが、当サイトの「英語カルタ」です。ぜひ活用してみてください。暗記を行う際に日本語が介在しないこと、それがこの「英語カルタ」の最大の特長です。そしてこれは当サイトオリジナル。世界初のアプリです。

疑問詞に続く文章の語順

英語カルタで丸暗記する際には、英文法の知識も必要となります。疑問詞の後に続く文章は、肯定文の語順をとる場合と疑問文の語順をとる場合があり、そこが混乱しやすいポイントです。それでは、英文の具体例で見ていきましょう。

“When is your birthday?"
この文では、When以下が肯定文と同じ語順になっています。これは疑問代名詞のWhenが主語の働きをしているからです。だから “A is your birthday."という肯定文に置き換え可能です。

一方、この文章はどうでしょう？
“When are you free?"
ここでは、When以下が倒置文になっています。疑問文をつくったうえで頭に疑問詞を付け足しています。その結果、Whenが目的語となっています。だから “A are you free."　という置き換えは成立しません。

文法上の結論はこうです。
・疑問詞を主語とする場合は肯定文の語順
・疑問詞を目的語とする場合は疑問文の語順

ただ、この説明では使い分けの基準がいまいち釈然としませんよね。何だか、わかったような、わからないような・・・。そこで、更に掘り下げるために、下記の二文を比較するとしましょう。

“When is your free time?" 「いつ」が、あなたのフリータイムですか？
“When are you free?"　　「いつ」あなたは、フリーですか？

“When is your free time?" では、「When」という「主語」が文頭で立派に機能しているのが分かると思います。つまり、はっきりした主語が存在するからこそ、肯定文の語順をとることが可能なのです。一方、"When are you free?" の “When"は、明らかに主語ではなく、主語が頭にないからバランスが崩れて倒置が起こった。そんな解釈も可能となってきます。

まとめとしては、疑問詞が主語となる場合は肯定文と同じ語順、それ以外は疑問文の語順。シンプルにそう覚えても良いでしょう。

When

Whenが主語となるパターン。肯定文と同じ語順
“When is your birthday?"　誕生日はいつですか？
“When is the check-in time?"　チェックインの時間はいつですか？
“When is the store open?"　お店の開店時間は？
“When was the last time I saw you?"　最後に会ったのはいつですか？

疑問文の頭にWhenをつけ足すパターン。疑問文の語順
“When are you free?"　いつ暇なん？
“When will it be fixed?"　いつ直りますか？

Where

Whereが主語となるパターン。肯定文と同じ語順
“Where’s the swimming pool?"　プールはどこですか？

疑問文の頭にWhereをつけ足すパターン。疑問文の語順
“Where can I get a ticket?"　チケットはどこで入手できますか?

Who

Whoが主語となるパターン。肯定文と同じ語順
“Who’s the best singer?"　1番の歌手は誰ですか？

疑問文の頭にWhoをつけ足すパターン。疑問文の語順
“Who should I call?"　誰に電話すれば良いですか？

What

Whatが主語となるパターン。肯定文と同じ語順
“What’s today’s special?"　今日のおすすめは何ですか？
“What’s your budget like?" 予算はどのくらいですか？
“What’s the matter with you?"　どうしたの？

疑問文の頭にWhatをつけ足すパターン。疑問文の語順
“What should I call you?"　あなたを何と呼べば良いですか？
“What do you mean by that?"　どういう意味ですか？

疑問文の頭にWhatをつけ足すパターンの変化形。疑問文の語順
“What kind of person are you looking for?"　どんな人を求めていますか？
“What time does the show start?"　何時に開演しますか？

感嘆文
“What a cute little kitty!"　この子猫なんてかわいいの！

What kind of person are you looking for?

Why

疑問文の頭にWhyをつけ足すパターン。疑問文の語順
“Why are you angry?"　なぜ怒っているのですか？
“Why did you accept the offer?"　なぜそのオファーを受けたのですか？
“Why don’t you come with me?"　一緒に来ない？
“Why don’t we get started?"　そろそろ始めましょうか？

How

Howが主語となるパターン。肯定文と同じ語順
“How was your dinner?"　夕食はいかがでしたか？
“How’s everything going with your company?"　御社の調子はいかがですか？

Howが主語となるパターンの拡張型＜How + about＞。肯定文と同じ語順
“How about having dinner with me?"　一緒に夕食を食べませんか？
“How about Monday next week?"　来週の月曜日はどうですか？

疑問文の頭にHowをつけ足すパターン。疑問文の語順
“How would you like your steak?"　お肉の焼き加減はいかがいたしますか？
“How can I get to the airport?"　空港への行き方を教えてください

疑問文の頭にHowをつけ足すパターンの拡張型＜How + 形容詞＞。疑問文の語順
“How long does it take?"　どのくらい時間はかかりますか？
“How hungry are you?"　どのくらいお腹は空いていますか？
“How much does it cost?"　金額はいくらですか？
“How far is it on foot?"　徒歩でどのくらいかかりますか？